春場所が始まった。
正直、不安は拭えない。大阪へ移動しての開催も、入場制限が先場所と同じ75%の5500人であることも。
初日の客席を見ると(先場所と同じく)かなり密な印象。感染力の強いオミクロン株に対して大丈夫なのか。
もっと強く言えば、大阪開催(大阪のファンに水を差すようで悪いが)にも、入場者数にも「反対」なのだが、とにかくも始まった。
複雑な思いを抱きつつも土俵に目を向ける。印象に残った相撲を何番か(写真は全てNHKテレビの画面を撮影したものです)。
* * * * *
今日は翔猿が最後の塩の前に、
しゃがみこんで弾みをつけ、
ジャンプ。
こういうことをするのは翔猿らしいとも思うが、相撲以外のところで沸かせるのはあまり好きな方ではない。硬いことを言うと思われるかも知れないが、十分相撲で沸かせることができる人なのだから・・・。
琴恵光-千代大龍
琴恵光が張って双差しを果たし、がぶりながら出たが、千代大龍は左で抱え上げ、腹に乗せて、命綱となった右の上手で右側に振って、うっちゃり気味につり出し。
北の富士さん「がぶちゃったね。がぶる時に上体が浮くでしょう?その時に腹に乗っかっちゃったんじゃないかなあ」
がぶり寄りを「ピョンピョン飛びながら寄ること」と、面白い説明をした人がいた。確かに今日の琴恵光は両足を土俵から浮かせながら出て行ったが、もちろん「がぶる」とは「飛ぶ」ことではない。
本来は、がぶる、つまり下からあおり立てるごとに、自分の腰が段々と降りていくのが理想で、そうすればうっちゃられる心配はない。もちろん終始スリ足で、飛んだりはしない。双葉山のがぶり寄りがそうだったという。
琴恵光の差し手が深かったのも逆転される要因となった。最後、千代大龍がダメ押ししたが、相手が土俵を割ったのがわからなかった、もしくは確信がなかったのかも知れない。やむを得なかった気はする。
北勝富士-琴ノ若
立ち合いから一気の圧力をかけ、その後も北勝富士の攻め手を反応良く捌きながら終始主導権を握っていた琴ノ若。強さと上手さを感じさせる相撲で北勝富士を寄り切り。
先場所も千秋楽まで優勝の可能性を残す活躍だったが、今場所も楽しみ。
阿武咲-阿炎
阿炎はまともに引いて自滅。阿武咲が低く攻めた。
花道リポートでの阿炎の談話「立ち合いも含め高かった。自分の悪いところが全部出た」
ただでさえ長身で上突っ張りになりがちなのだから、高くなってしまっては効かない。よって思わず引く事になる。それでも本人に敗因が分かっているのなら、また立て直すこともできるはず。まだ初日だ。
逸ノ城-御嶽海
新大関・御嶽海は逸ノ城を特に危なげなく寄り切り。
この日の放送席は、御嶽海がトレーニングに「ピラティス」を取り入れているという話題で盛り上がっていた。
北の富士さん、聞き慣れないトレーニング法に、いささか疑念がなくもないという感じだったが「まあ、自分が(効果があると)信じ込めばいいんじゃないの」
貴景勝-宇良
貴景勝は宇良を一気の突き押しで圧倒。ただ、この人の調子は一、二番見ただけではわからない。
照ノ富士-豊昇龍
横綱が若手を問題にせず。
豊昇龍は、何も小細工をしろというのではないが、ちょっと横綱に対して無策に過ぎたのではないか。照ノ富士も今日を見ただけでは判断できない。
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正代は敗れたものの、照、貴、御嶽は順当。阿炎、若隆景、琴ノ若も要注目。
コロナ明けの大移動、稽古不足も懸念される。ちょっと波乱の予感もなくはない。
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