白鵬以下、宮城野部屋の力士が全員休場。
北青鵬がコロナ罹患のためで、新十両での活躍が期待されるところ、残念。
白鵬は、先場所終盤の相撲が非難を受けたが、その批判にどう応えていくか注目していたし、当然雪辱を期しているであろう照ノ富士との横綱対決も楽しみだったのだが、今場所の興味を大いに削がれることになった。しかし、こればかりは仕方がない。
舞の海さんが「白鵬にとっては渡りに船かも知れませんね。先場所もいっぱいいっぱいでしたから」と言っていたが、逆に先場所の勢いをかって行きたいところだったとも考えられる。いずれにせよ事はコロナ感染だ。「渡りに船」などという言い方をするのは不穏当ではないか。
新十両朝志雄。
「あさしゆう」だが「あさしお」と読みたくなる(高砂部屋の力士だし)。
今日は負けで、新十両初日を飾れず。
照ノ富士。やはり、あの堂々たる巨躯に横綱姿は映える。
何番か、印象に残った相撲を挙げていきたい(相撲の写真はNHKテレビより画面を撮影)。
栃ノ心。
「上手を取ればまだまだ強いですねえ」と言う吉田アナウンサーに北の富士さん「でも、強い時なら(すぐ)吊ってますよ」
確かに、得意の左上手を引いても、決めるまでややもたついた。
初優勝の翌々場所、2018年夏、十三日目の白鵬との対戦で右四つがっぷりで真っ向から寄り切ったときは、栃ノ心時代ということもあるかと思ったものだったが、今思えばあれがピークだったのか。
若隆景、高安に快勝。
高安のカチ上げにも動ぜず。
当たりで勝っていたし、角度も良かったから下がらなかった。
貴景勝。
北勝富士に対し、頭から行ったもののすぐに引き、あっさり押し出される。
もう、この一番だけで今場所の結論を出したくなるような相撲だが、初日のことでもあり、もう少し様子を見ることにしよう。
豊昇竜。
正代が立合いから前に出るも、豊昇竜は、それほど追い込まれたという感じではない。
逆に攻勢に出られ、一気に寄り切られる。
豊昇竜のいい相撲だが、やはり正代は胸を出す立ち合いの甘さを突かれることが、ままあるように思う。
照ノ富士。
角通で知られるエッセイストの能町みね子さんが、
とツイートした程の、圧倒的な相撲。
* * *
花田虎上氏は、AbemaTVの解説の優勝予想で、一番手に照ノ富士は当然として、二番手に若隆景を挙げていた。
まんざら夢ではないと思う。
ほかにも印象に残る相撲はあったが、今日はこのくらいで、また明日以降いろいろ触れていきたい。
さて、二日目以降、どう展開していくか。