優勝一番手・豊昇龍 二番手・逸ノ城――初日の土俵から

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さて、九州場所だが、場所前発行された『大相撲ジャーナル』10・11月合併号に、

「照ノ富士 一強時代到来」という文字が踊った(12ページ)。

確かに白鵬が土俵を去った今、照ノ富士が頭ひとつ抜けているが、膝に爆弾を抱えているだけに、すんなり「一強」といくかどうか・・・。

傑出した横綱が引退した後には群雄割拠の戦国時代といった様相を呈し、そのような混乱期を経て一強なり二強なりの安定期に入っていくということが見られるものだが、NHK相撲中継解説の北の富士勝昭氏も「下の方で大勝ちするのが出てきそうで、面白くなるかな」。

(以下、写真は全てNHKテレビの画面を撮影)

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そんな面白くしてくれそうな一人として、先場所は休場も挟んだりして不振だった豊昇龍が良かった。

志摩ノ海に対し、立ち合い鋭く踏み込んで当たり、志摩ノ海が右からおっつけようとするが下がらず、その腕を逆におっつけ返し、右も差して一気に出て、土俵際で下手を取って強烈な投げ。志摩ノ海を横転させた。

実況の佐藤アナウンサー「初日の(幕内の)ここまでの取り組みの中でも、立ち合いの角度、鋭さが違いますね」。北の富士「違いますね、一人だけ、いい動き」。

もう一人、いいと思ったのが逸ノ城。いつも淡白さに歯痒さを感じるのだが、今日は攻める積極性が見えた。もっとも、ムラッ気のあるこの人のことだから安易に判断することもできないが、なにか今場所はやってくれそうな予感もした。師匠・港親方も「安定して十番勝ってほしい」と語っているという。

逸ノ城 よりきり 隠岐の海

「照ノ富士が一番手、ちょっと間を空けて貴景勝が二番手」なんて予想ばかりでもつまらんじゃないか。豊昇龍、逸ノ城が優勝に絡んでくる!――ちょっと冒険だが、今場所をこう占ってみる。当たれば鼻高々なのだが、とにかく明日からも楽しみ。

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ところで、先場所後引退の白鵬が、親方一年生業務の場内警備に当たっていた。

八日目は解説に初登場とのこと。これも楽しみ。

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