照ノ富士と播磨灘 土俵際の「仕掛け」▼積極的に物言いを!/九州場所二日目

きのう、こんな記事を書いたが

優勝一番手・豊昇龍 二番手・逸ノ城――初日の土俵から

きょう二日目、優勝候補一番手の豊昇龍と、二番手の逸ノ城が相次いで敗れるという波乱が起きた(波乱でも何でもない)。

下手に予想なんかするもんじゃない。まあ、まだ二日目だけど・・・。

(以下、取組の写真はNHKテレビの画面を撮影したもの)

それにしても、候補に挙げたから言うんじゃないが、その豊昇龍と玉鷲の一番。出る玉鷲に、豊昇龍は土俵際でうっちゃりを見せたが、軍配は玉鷲。

だが玉鷲(手前)の左手もかなり微妙。NHKラジオ実況の藤井アナ「物言いはついていいのでは?」。解説の若松親方「まあ、でも、豊昇龍が先に出ていますから・・・」。立場上、あからさまに審判に疑問を呈することは遠慮したにしても「先に出ている」は無理ありすぎ。さすがに藤井さんも「そうでしょうか?」

豊昇龍が土俵に未練を残しているのが画面越しでもわかった。普通なら物言いのケース。後味の悪いものを残さずスッキリさせるためにも、積極的に物言いをつけてほしい。五人も審判がいて何をやっているのか、というところ。

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さて、結びの一番、照ノ富士大栄翔。九分九厘、勝利を掌中にしていた大栄翔に対し、照ノ富士が土俵際のすくい投げで大逆転という相撲だったが、

注意深く見ると照ノ富士が、ある「仕掛け」をしていたのがわかる。

土俵に詰まり、絶体絶命と見えた照ノ富士だが。

照ノ富士が抱えている右から振って突き落としを見せる。大栄翔の体勢が左に崩れる。

そのスキに左に逃げる照ノ富士。追撃する大栄翔。

その追う力も利用して、右すくい投げ。

この相撲を見て、以前読んだ『ああ播磨灘』(第20巻/さだやす圭/講談社モーニングKC)の、この場面を思い出した。

そう思ってみると、照ノ富士の最後のすくい投げも呼び戻し気味に見えなくもない。

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