新大関・御嶽海が、新型コロナウイルスに感染したと、2月1日、日本相撲協会によって発表された。
報道によると、39℃の発熱があるということだ。
29日には豪栄道の、翌30日には栃煌山の断髪式が行われ、メインセレモニーである断髪の前には初っ切り、髷結い実演、取組等の花相撲のメニューもあったということで、御嶽海も参加していたという。
ここで感染したというのは潜伏期間から考えて可能性は低いのかも知れない。むしろ、この場で感染を広げることになってしまったのではないかと懸念される。26日には鶴竜親方と行司一人の感染も確認されているが、こうなると感染者はまだいる可能性もある。
次の二枚の画像は、玉ノ井部屋の床山・床塚さんのツイッター。
床塚さんが言うように、感染拡大前に決めた通りの式次第で挙行することに無理があったと言わざるを得ない。しかも、このツイートによると国技館の警戒態勢も場所中ほどのものではなかったようだ。
「仮に感染したら個人の責任になるのだろうか」
「先ほど協会からは従来と同様に感染対策の徹底を再度呼び掛けられたが、今以上の対策の徹底とは何をすればよいものか・・・」
鈍さを感じる協会の反応
床塚さんの苦悩に比べ、協会の反応には、賭博問題などでも見られたような、いわゆる一般感覚とのズレを感じる(リンク参照↓)。
東スポ【大相撲】新大関御嶽海がコロナ感染 前日まで元豪栄道と元栃煌山の引退相撲に参加
芝田山広報部長「これからも引退相撲や大相撲トーナメントなど行事が入っている。ここで食い止めて行事をこなしていかないといけない」
どうやって「食い止め」つつ「行事をこなす」のか。トーナメントは今週の土曜日と目前に迫っている。行事をこなすのは既定路線なのか。
「以前から言っているように、相撲を取っただけでは濃厚接触者にはならない」というのも、一応定義上はそうなのかも知れないが、それで済まされるものなのか。
また、コロナ禍のもと、なかなか断髪式を行えず、今回の豪栄道などは引退後2年を経て、ようやく髷を切ったのだが、当の力士自身は、こんな状況下でも大々的なセレモニーを望んで、そのために長く待つことを良しとしているのか。豪栄道(武隈親方)は「早く切りたかった」と言っていたものだ。
コロナ禍以前から、結婚式などもこじんまりとしたものが増えている昨今、引退相撲のあり方も見直していいのではないだろうか(協会にしてみれば断髪式は一つの興行で、つまりは収入源だから、そうはいかないというところが本音かもしれないが)。
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