混沌の予感――三日目の土俵

今日、三日目の取組から印象に残ったものを何番か。

(写真は、断りのない限りNHKテレビの画面を撮影したものです)

琴ノ若-石浦

琴ノ若は、石浦を一気に持って行く。

が、これは石浦が立合いで首を痛めたことで力を出せず、一方的な展開になったらしい。勝負のついたあと、石浦は土俵下でうずくまった。

うずくまる石浦 気遣う琴ノ若

花道を下がる時、自力で歩いたものの、左手をブランと下げた状態だった。首の負傷は腕の力にも大きく影響を及ぼす。それに後遺症を残すことが多い。かなり心配だ。

舞の海炎上

この時の、石浦に対する舞の海氏のコメントが「炎上」しているようで、それには今は触れないが、今日のような「不穏当」な発言でない場合でも、気になるコメントの多い人ではある。

一例を挙げれば、初日、隆の勝の敗戦を「負け方のレベルが低い。強く当たることしか考えていないのではないか」と評したが、これは隆の勝が強く当たったという相撲でもない。

『大相撲中継』秋場所号65ページ写真

前にも指摘したが、舞の海氏は現役時代、変速相撲で人気があった反面、「玄人筋」には受けが良くなかった。それに対する反感もあって、「立ち合い強く当たる」「前に出る」という基本、セオリーをことさら敵視(?)しているフシがある。そこには正攻法の相撲に対するコンプレックスもあるような気がする。

霧馬山-阿炎

阿炎は、初日の負けの後、いい相撲で2連勝。最後は、またぶちかましも見せた。

土俵際 頭で当たる阿炎

初日は黒星だったが、取組後のコメントを聞くと、敗因がよくわかっているようだったので、そう尾を引くことはないだろうとは思った。今場所も台風の目になるか。

若隆景-明生

若隆景は、三日続けての速攻相撲。明生に対し、右差し、左も上手を引いて一気。

照ノ富士-宇良

横綱照ノ富士は宇良との対戦、際どいところで勝ちを手にした。

照ノ富士 宇良の肩透かしに右足から土俵を割るが 宇良の踵が出るのが僅かに早かった

負けた昨日もそうだが、焦って出ようとしているように見える。勝った相撲だが初日も一気だった。

好調な時の、捕まえてからじっくり料理するという相撲ではない。

先場所痛めた踵が治りきっていないのか、膝が思わしくないのか、そのために早く勝負を決めたいのかも知れない。

↑講談えほん【雷電為右衛門】神田伯山(監修)

次の時代への胎動か・・・

コロナ明け、稽古不足の影響もあって、今場所は照ノ富士が大きく崩れる可能性もある。もし先場所に続けて優勝を逃すとなると、照ノ富士一強は思いのほか早く終焉するということにもなりかねない。

御嶽海、阿炎、若隆景、琴ノ若らの台頭もある。今日は触れなかったが豊山も好調な滑り出し。今場所、そして今年は、次の時代の前の混沌状態を呈するのだろうか・・・・?

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