SWITCH SPECIAL ISSUE 白鵬翔
今日も新入幕・王鵬から。
(写真は全てNHKテレビの画面を撮影したものです)
王鵬-剣翔
剣翔は立ち合い、右で張って張り差しを狙ったが、王鵬の左おっつけで果たせず左四つ。剣翔が左差し手から起こして出ようとするが、王鵬は残して、近くなった右上手を引き、左ものぞかせて寄り返す。西土俵際に追い込まれた剣翔が振りほどいて左に回り込みながら、叩き、張りで再三組もうとするが、王鵬は許さず突き立てて、三度目の張りで再び左四つに組んだが、王鵬が右上手を取りに来るのを嫌って剣翔が引いたところを、王鵬はつけ入って出て、向正面へ押し出し。
剣翔の再三の張りを耐えて、王鵬はあくまで前傾を崩さず前に出ることを心がけた。
碧山-一山本
一山本、低く当たり左上手、頭をつけるという、昨日の栃ノ心戦と同じような体勢。出し投げで崩して、左でおっつけながら出て、最後は西土俵で寄り切り。
西花道リポートによると、一山本は「自分から廻しを取りに行った。上に行くためには前廻しを取る相撲も磨きたい」と語ったとのこと。
天空海-志摩ノ海
今日のNHK、向正面解説は天空海の師匠の立浪親方。「ここ二日間、すぐ掛け投げにいく悪い癖があるので、やはり押し込んで、そういう技も出して欲しいですね」
十八番と言われる掛け投げも、師匠に言わせれば「悪い癖」。実際、どうしても柔道的な投げは下がっての投げになりがちなので諸刃の刃。この日も、志摩ノ海に攻められ、下がりながら一本背負いを見せるが、これは悪あがきでしかなく、押し倒された。
北の富士さんも「この一本背負いは無茶だよね」と苦笑。
十八番といえば、誰だか忘れたが、昔、引っ掛けの得意な力士がいて、アナウンサーが「十八番の引っ掛けが決まりました」と言うと、たまたま解説席にいた師匠が「九番くらいにしといて下さい」と言ったという。恵まれた体の持ち主だったので、そんな技に頼っているのが、もどかしかったらしい。どこの師匠も思いは同じか。
翔猿-阿炎
阿炎は例によってもろ手突きの立ち合い、翔猿も突き返して、やや攻勢。翔猿が低く入ろうとするタイミングで、阿炎が右から突き落としに行くと、これが翔猿の顔に入り、翔猿は前に落ちた。
阿炎「今日はちょっと引いてしまった。相手も崩れたけど、自分もバランスを崩した」と反省の弁。
明生-逸ノ城
腰のテーピングが痛々しい明生だが、逸ノ城に対しほぼ休むことなく攻めた。
よく言われるように、攻めて前に出ている方が負担が少ないのかもしれないが、それにしても、この十五日間は腰の痛みとの戦いになりそう。
御嶽海-若隆景
若隆景が立ち合い左に変わりつつ、上手を取りに行く。出し投げに行きたいところだが、御嶽海は、うまく若隆景の上手の方向に体を寄せながら赤房下に寄る。若隆景残して土俵中央。上手が引けない御嶽海だが、下手から大きく振っておいて、黒房下に寄り進み、懸命に残そうとする若隆景に対し、左も絞りつつ寄り切った。
北の富士さん「三日間、注意して取っているんじゃないですか」向正面、立浪親方もそれに同意。
東花道リポート「御嶽海、帰ってきても表情を全く変えず『良かったと思います』この一言だけを残しました」
相撲だけではなく、発言も慎重に、面白おかしいリップサービスなどしないところに、御嶽海の変化(もちろん良い方の)が見て取れるような気がする。
照ノ富士-霧馬山
負けた大関の二番は飛ばして、結びの一番。
初日、二日目と、ややもたついた感のある照ノ富士だったが、今日は立ち合いすぐに左上手、いっぺんに寄って出て、土俵際、出ながらの上手投げで決めた。
昨日は少し心配したものの、この分なら安心か。ただ、押し相撲や、動き回るような相手ではなく、今日は四つ相撲相手だったので取りやすかったこともあるかも知れないので、もう少し見る必要もありそう。
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『奈落の底から見上げた明日』照ノ富士春雄・著
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