千秋楽、NHK大相撲中継。
佐藤洋之アナウンサー「大相撲ファンの皆さん、北の富士さんの到着が少し遅れております」
声が聞こえないと思ったらそういうことか。
十三日目だったか、向上面の錣山親方が「館内で迷った」とのことで遅刻。
この時は北の富士さんの方が「心配したよ」と言って、錣山さんが「北の富士親方すみません」と言っていたが。
佐藤アナ「お待たせしました、北の富士勝昭さんも放送席に到着されました」
(北の富士氏の荒い呼吸が聞こえる)
佐藤「申し訳ありません、急がせてしまったんではないかと」
なぜか待たされた方が謝る。
「(まだ息が整わない)ちょっと野暮用で・・・」
「そうですか、お忙しいですからね」
「いや別に?」
「ああ、そうですか。そんな中、お越しいただいてありがとうございます」
なんだかわけがわからない。
「北の富士さん、豊山もガツガツと意欲を持っていきたいということですが」
「・・・・・・・」
「はい、うなずかれました」
ゼスチャーじゃ視聴者にはわからないんですよ。

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ところで、昨日、十四日目は幕内の全取組が終わってから千秋楽の取組編成を行うという変則だった。
が、そこまで気を持たせておいて、蓋を開ければ結びの一番は照ノ富士-正代。
最高位から二人を組ませる慣例通りの割り。
三敗の妙義龍は明生戦。

妙義龍 明生に敗れ この時点で照ノ富士優勝決定(NHKテレビより画面を撮影/以下の写真も同じ)
どうせ負けるのなら――と言っては何だが、まだ照ノ富士に負ける方が盛り上がったろうに。やっぱり結びで取らせたかった。
V争いトップの照ノ富士を、取組編成を遅らせた挙句、六敗の大関と組む意味がわからない。
妙義龍の敗退で結びを待たずに優勝が決まるという一番のシラけ展開。
妙義龍を、例えば同じ平幕十枚目の千代大龍あたりと組む方が、まだわからなくはない。
妙義龍が優勝するには、最低、照ノ富士との決定戦を取らなければならないのだから、今日の本割りはたとえ下位での対戦でも、上位戦なしの優勝で不公平という批判は起こるまい(昨日は大関と当たっているし)。
横綱戦でもなく平幕戦でもない。なぜ明生という中途半端なところに当てるのか・・・。
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結びの一番は照ノ富士が正代を圧倒した。

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