今日は、印象に残った相撲を三番(写真はすべてNHKテレビの画面を撮影したもの)。
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十両から、王鵬-炎鵬。
炎鵬は左手を出すフェイントから、素早く左の下手の浅い所を引き続けて右の前みつも引き浅いもろ差し。炎鵬にとっては絶好の体勢。左の下手を深く持ちかえ下手投げを連発する。ここまでは炎鵬の狙い通りだったが、王鵬は揺らいでもさほど崩れはしない。左で炎鵬の右腕を抱える。炎鵬が左からやや捻るような動きを見せると、それに乗じて抱えて出て、土俵際、浴びせるように極め倒した。
両廻しが引けないまま抱えて出たのは、ちょっと照ノ富士を思わせる。不利と見えた体勢も決して不利ではなかった。
炎鵬の側からすれば、左の下手を浅く取ったままだったら、王鵬も抱えるのは難しかっただろう。少なくとも違う展開にはなったはず。
とにかくも王鵬はじっくり構えての勝利。十両ただ一人の土つかず。一敗で琴勝峰、荒篤山が続く。
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阿炎-佐田の海。
五連勝と一敗。前半の好取組。阿炎が両手突きから突っ張って出ると、佐田の海は下がりながらも、阿炎の突っ張る右腕を引っ掛けて回り込み、反転攻勢に出る。阿炎は思わずまともに叩いたが、叩きながら佐田の海の頭を抱えていた両掌を捻ると、
阿炎が土俵を飛び出すよりわずかに早く佐田の海は裏返しに倒れた。佐田の海惜敗。
決まり手は「とっくり投げ」
実況三輪アナウンサーが「珍しい決まり手が出ました」と言うと、解説の北の富士氏「とっくり考えたんでしょうな」と出羽錦忠雄ばりの駄洒落。阿炎六連勝。
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貴景勝-宝富士は、貴景勝が昨日に続けて一気の押し。先場所とは人が変わったようだが、体調さえ戻ればこれが本領ということか。
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照ノ富士も隠岐の海を寄せ付けず、阿炎、貴景勝と共に六連勝。しれっと阿炎が優勝戦線に加わっていくか?一敗で、玉鷲、宇良、御嶽海が続く。